第1回
コラージュ・題字:堀井和子
堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。シンクロニシティを楽しみましょう。
DANSK の、ヴィンテージのほうろうのピッチャー。
口径9.4cm 高さ22cm、すっきりシンプルな形です。縁に、極く細くチャコールグレイっぽい墨色のラインが見えていて、ほうろうのアイテムの中でも、それが、かなり繊細な印象に感じられます。
持ち柄も、きりっとシャープなデザインです。
緑色は好きな色ではなかったのですが、北欧雑貨のお店で見たこの形とシックな緑色に、ぐっと魅きつけられました。
お店の人に、DANSK のものだけれど、フランスでデザイン・製造されたアイテムだと説明を受けました。(底面に、DANSK DESIGNS FRANCE © とプリントされています)
このピッチャーには、冬の緑の葉や実付きの枝を数種類、組み合わせて生けたりしています。
散歩の途中、ビルの1階部分で、緑色の大きなコンテナを見つけました。
コンテナには緑色のペンキが塗ってあって、白い数字も入っています。右側に新聞を入れるアクリルBOXが見えるので、コンテナの方は廃材などの保管用でしょうか。
アイボリーの壁面をバックに、緑色のコンテナが、とても粋に目に映りました。
秋田から盛岡へ向う秋田新幹線の窓越しに撮った雪上車です。
グレーがかった雪の白に、外国で見かけるような、澄んだ濃い水色がたいそう美しかった ―― なかなかこの水色の車には出合えない気がします。
ほうろう製の鍋やケトルだけでなく、車やコンテナなど、メタルのアイテムにペイントした色、表情を見ると、不思議と胸が踊るのです。
堀井和子
堀井和子さん プロフィール
1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
2019年1月18日 公開
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