第1回
コラージュ・題字:堀井和子
堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。今回は、1日のはじまりの清々しい風景から。
白い磁器の円形ボードは、大谷哲也さんの展覧会で買った直径27.8cmのサイズ。直径24cmのものを持っていましたが、今回はゆったり大きめのものを2枚買い足しました。ニュアンスのある白い色と、クールなフォルムが朝食にぴったりな気がしました。
Breakfast に、エメンタールやマリボーなどのセミハード系チーズを薄くスライスして、パンにのせて食べます。
1番上はチーズスライサーの1代目。かなり使いこんで、刃の部分が摩耗しています。中央は2代目で、長年愛用しましたが、先日、柄が取れてしまいました。(上手に2つのパートを重ねて撮影しています。)
新しいスライサーは、ノルウェーのBjørklund社の"All Roud Cheese Slicer (for Hard Cheese)"。柄の部分がしっかり太めの造りで、木の色も明るめです。
グレーのボール紙製クリップは、散歩の帰り、パピエ・ラボで見つけました。紙の厚みやマットな質感が何とも言えず、斜めに傾いた長方形のパッケージも面白くて、紙好きには素通りできないステーショナリーかな、と。
池ノ上のパティスリー、ピエールの紙袋です。ずいぶん昔から、子供が描いた絵のデザインの包装紙でしたが、今回、初めて紙袋に遭遇。ベージュのクラフト紙に、グレーの絵の印刷が素敵です。店名の文字は白で入っていますが、昔は茶色を使っていました。ケーキを配達するピエールの車にも、子供の絵と文字がデザインされていて、見かけると嬉しくなったのを覚えています。
堀井和子
堀井和子さん プロフィール
1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
2017年5月5日 公開
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