第1回
コラージュ・題字:堀井和子
堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。春、素敵ないろいろの「白」に心躍ります。
高崎駅で上州名物“焼きまんじゅう”を買い、中に詰め合わせてある白いおまんじゅうを朝食に蒸していただきました。
直径5cmくらいの小さいサイズで、中には何も入っていません。中国の花巻に似た蒸しパンタイプのおまんじゅうです。小麦粉ともち米、米糀で作られているので、ふんわりしていながら、もちっと弾力があって優しい風味。バターと蜂蜜を塗ったら、とてもおいしかったです。
箱の中には、このおまんじゅう5個のパックが3つ、味噌だれと刷毛、竹串が詰め合わせてあります。おまじゅうは冷凍すると1ヵ月保存できると書いてあったので早速冷凍しました。強火の蒸器で4〜5分蒸し、さらに味噌だれを刷毛で塗って、オーブントースターなどで焼くと、上州名物の焼きまんじゅうに。
でも、この小さいサイズの5個パック、朝食用にもすごく嬉しい。また買って冷凍しておきたくなりました。
2週間ほど前、散歩の途中に立ち寄ったお店で、白い鹿の子地のポロシャツを見つけました。鹿の子地の風合いや、極くシンプルでさり気ないデザインが気に入って、買って帰りました。ポロは昔、イギリスのブランドのもので着心地のよさを知って、気にして探していたのですが、なかなか、これ!というポロに出合えませんでした。
"DO" での "Courrier 展" の時に、私が字を描いたキャンバス地のトートを作っていただきましたが、このトート、白いポロに合いそうです。コートなしで外出できる初夏が待ち遠しくなりました。
ポロを買ったお店近くのオオシマザクラ。桜餅に使うのは、オオシマザクラの葉だそうです。緑の葉と白い花がとても綺麗ですね。
堀井和子
堀井和子さん プロフィール
1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
2017年4月7日 公開
※文中の "Courrier 展" とは、2009年10月3日(土)〜25日(日) にCLASKA Gallery & Shop "DO" 本店で開催した堀井和子さんの「クーリエ」展のこと。トートバッグは完売し、現在は販売していません。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
第16回
第17回
第18回
第19回
第20回