第1回
コラージュ・題字:堀井和子
堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。今回は、なんとも楽しみな「製作中」のご様子を届けてくださいました。
今日のおやつは、京都 仁々木の黒どらです。
黒糖の風味の、ふんわりした皮がちょうどよい具合で、小豆あんも程よい甘さで、最近、よく買っています。日本のお茶だけでなく、ミルクティーとも合うのが嬉しいです。
CLASKA Gallery & Shop "DO" で11月3日から始まる企画展のためにポスターを製作しています。
今回はA4サイズのちょっと厚めの紙に、チーズのモチーフと始まる日にちをプリントして、その上に1枚1枚コラージュすることに。自分で撮った写真をモノクロームで出力したり、カラー写真のグレーの部分だけ切り取って、色紙と組み合わせる構成です。
オーベルニュ地方のGAPERONというチーズは、白い紙で包んでから細い紐でクルクル巻いた形が面白く、このモチーフを使ったトートバッグも製作しました。色は、柄が茶色で文字が白、柄が青色で文字がグレーの2種類です。同じコットンとコットンリネンのベースに、手描き文字のデザインをプリントした時は1色だけでしたが、今回、2色使うことにしました。柄と文字の色が違うと何だか、わくわくして楽しい。
おやつを食べて元気を出して、続きのコラージュをせっせと進めようと思います。
堀井和子
堀井和子さん プロフィール
1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
◆2016年11月3日(木祝)〜12月4日(日) CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店で企画展開催
2016年9月16日 公開