コラージュ・題字:堀井和子
堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。心は早くも、春からその先へ。
プラリネを使ったお菓子やデザートが好きです。
こちらはグラスに苺のコンフィチュールを少量入れ、その上に苺のアイスクリーム、蓋部分に kono.mi のフィグのプラリネを添えたデザート。
プラリネ専門店と聞いて訪ねたコレド室町1 1Fの kono.mi で、75g入りの細長い箱 “ボワット” を2種類、選びました。
紫色の箱が白いちじくとアーモンド入りの “フィグ”、黄緑色の箱がアーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ入りの “トリオ”。ナッツが大きいまま入っているのですが、口へ運ぶとほどけて、硬過ぎずベタッとせず、おいしくいただけます。
自家焙煎ピーナッツに黒胡椒、ピンクペッパー入りの “ポワブル” も、刺激的な取り合わせでしたが、次回の楽しみに。
コレド室町3 2Fの CLASKA のお店では、珈琲羊羹を買いました。包装紙にぴしっと包まれた羊羹のデザインがとても魅力的で、CLASKA ONLINE SHOP で見てから、一度味わってみたくてたまらなくなっていたのです。
包装紙に使われているテキスタイルデザインと珈琲羊羹の文字は高井信行さんによるものだそうですが、実際、目の前にすると凛とした存在感があって、本当に美しい。
IFNi ROASTING & CO. のこの羊羹は、カフェインレスの豆のコーヒー、きび砂糖、白あん、寒天で作られていて、焙煎したコーヒーの香りとほろ苦さが際立って新鮮な印象です。見た目は羊羹なのですが、味わうとかなり本格的なコーヒーを食べているようで、どきっとします。冷たいバニラアイスクリームとの組み合わせも素敵でした。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアで扱っているアイスクリームも、進化していて面白いですね。先日試してみたグリコのジャイアントコーン “大人の苺生チョコ”、それぞれのパーツが工夫されていて、贅沢な構成に感じられました。“大人の濃厚ショコラ” もおいしかったです。
春から初夏へと季節が進むのが、より待ち遠しくなるような・・・・・・。
堀井和子
堀井和子さん プロフィール
1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
2018年3月2日 公開
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