第45回
CLASKA のスタッフが自身の愛用品の魅力について語るちょっとしたコラム。
第46回は、スタッフがドイツに移住した幼馴染からもらったアンティークのブレスレットの話です。
もう40年来の付き合いになる、現在ドイツ在住の幼馴染がいます。彼女はドイツ人の旦那さんと結婚し、結婚式も現地で挙げました。その式に呼ばれてドイツへ行ったのが約15年前。式が終わり日本に帰ってから、「来てくれたお礼に」と送ってくれたのがこのアンティークのブレスレットです。
私はよく骨董市に出かけるほどアンティークや古い物が好きで、家には古い指輪や鍵、さびたおろし金、馬蹄など一風変わった物がたくさんあります。このブレスレットは、そんな私の好みがわかっていた幼馴染らしいプレゼント。色合いや細やかな装飾がかわいく、留め具に石が使われている少し無骨なところも気に入っています。
アンティークのいいところは、昔の雰囲気を持ちつつも、今ここにあることを感じさせてくれるところ。作り手や前の持ち主のことはわかりませんが、どんな気持ちで作ったり、使っていたりしていたのだろうと想像を膨らませられるところも、アンティークの一つの楽しみ方だと思います。
私にとってこのブレスレットは、幼馴染との絆を感じるもの。彼女とは幼稚園から中学校まで同じで、家が近所だったこともあり、一緒に学校に行ったり、よく二人で遊んだりしていました。ドイツに暮らし始めて会う回数は減ってしまいましたが、今も関係は続いています。このブレスレットが、二人をつなげてくれているのかもしれませんね。
(CLASKA Gallery & Shop “DO” 湘南T-SITE店 スタッフ 井野幸枝)
公開日 2022年4月14日
聞き手・写真・文 黒沢友凱
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