第34回
CLASKA のスタッフが自身の愛用品の魅力について語るちょっとしたコラム。
第35回は、毎週末に青山の国連大学前で開催される「Farmers Market @UNU」で買った小さな中古のカゴの話です。
料理はそれなりに好きなので、食材やキッチン関連の物は多いほうだと思います。そんなこまごまとしたものをまとめられる入れ物が欲しくて探していたんです。そこで5年前に見つけたのがこのカゴ。よく野菜を買いに行っていた青山のファーマーズマーケットで買いました。
お値段なんと180円。細めの籐で編まれたこの茶色のカゴは、サイズもちょうどよく、「自分が求めていたものにぴったりだ」と思い購入。それからずっと愛用しています。
食べ物から雑貨まで、なんでも入れられるのがこのカゴのいいところ。よく入れるのは置いたときに可愛く見えるレモンや、キッチンクロス、おやつ用のアメなど。家庭菜園もするのでバジルやハーブ、夏には庭で採れたトマトやピーマン、ナスなども入れています。
よくよく見ると若干汚れていたり、網目が折れて隙間になっている部分もありますが、そんなところもこれまで使い込まれてきた様子が見て取れて、魅力の一つです。サイズ感もよく使いやすいので、気づけば自分の生活の中で当たり前にあるものとして馴染んでいます。
買った当初から謎の数字が表記されています。こんなところも中古品ならでは。
用途が決まっているものでなく、自由に気兼ねなく使える。カゴのそんなところに惹かれたのか、カゴに突然興味が湧き、集めるようになったんです。今では素材も大きさも用途も違う様々なカゴが8つほどそろいました。中には自分で材料を買って一から編んだものもあります。
ここまでカゴに興味が広がるとは思ってもみませんでしたし、カゴ集めというちょっとした趣味ができたことは嬉しいですね。特に壊れる心配もないので、この先もずっと使いたいと思います。
(CLASKA Gallery & Shop “DO” 吉祥寺店 スタッフ 木下もも香)
公開日 2022年1月28日
聞き手・写真・文 黒沢友凱
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