私の愛用品 〜お守りみたいなもの〜

CLASKA のスタッフが自身の愛用品の魅力について語るちょっとしたコラム。
第8回はスウェーデンのアウトドアブランド「Trangia(トランギア)」が作るケトルの話です。

第8回:いつか外に連れていきたいケトル

「Trangia(トランギア)」のケトル

6年程前、それまで使っていたケトルが古くなってきたので、新しいものに買い替えようと色々探していました。でも、1人暮らしで一度にたくさんのお湯を沸かさない私にとって、どれも大きすぎたり重すぎたりして、なかなか気に入ったものを見つけられずにいました。

そんな時、とあるイベントで見つけたのがスウェーデンの老舗アウトドアギアメーカーのケトル。アルミ製で丈夫ながらリュックに下げて持ち運べるほどの軽さと、キッチンに置いても邪魔にならないコンパクトなサイズ感。更に無駄のないシンプルなデザインやマットな質感に惹かれ、「ようやく理想のケトルに出会えた!」と嬉しくなったのを覚えています。

「Trangia(トランギア)」のケトル

特に気に入っているのが、鳥のくちばしの様でどこか愛嬌のある小ぶりな注ぎ口。普通のケトルに比べてかなり短いので、ちゃんと狙いどおりに注げるのか最初は少し不安だったのですが、水切れも良く、注ぎやすく設計されています。これでお湯を沸かしてコーヒーを淹れるのが、休日の朝のささやかな楽しみです。

「Trangia(トランギア)」のケトル

蓋に小さく「trangia」の文字が刻印されている。

ひとつ気がかりなのは、せっかくアウトドア用なのに購入してからずっと家の中でしか使っていないこと。本来は焚火にもかけられるタフなケトルなので、いつかキャンプなどに持っていって本領を発揮してほしいなと思います。


(「GALLERY CLASKA」店長 柳川暁子)

公開日 2021年7月9日
聞き手・写真・文 黒沢友凱