私の愛用品 〜お守りみたいなもの〜

CLASKA のスタッフが自身の愛用品の魅力について語るちょっとしたコラム。
第3回は「これがないと本当に困る」というクリップの話です。

第3回:もう手に入らない大切なクリップ

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子どもの頃から朝はパン派でした。食卓には今も食パンとスティックパンを常備していて、そのパンの袋を留めるのに使っているのがこのクリップです。

気付けば長いこと使い続けているこのクリップ。でも実はこれ、いつどこで買ったのか覚えておらず、そもそも本来の用途もわからないんです。だけど、いつから使っているのか忘れてしまうほどしっくりとわが家の生活に馴染んでいて、「これぞまさしく愛用品!」と紹介することにしました。

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このクリップの魅力は、挟んで留めるのではなく束ねるように留められるところ。それなりに挟むことも出来るけれど、接地面が小さすぎてどうにも心許なく、おそらく本来の使い方もクリップ全体で束ねる留め方が正解な気がしています。

実際、パンの袋を留めているときの納まりのよさは誂えたかのようにぴったりで、これ以外の用途が想像できないほど。よそのご家庭ではどうやってパンの袋を留めているんだろうとすら思ってしまいます。

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こんなに毎日の生活に欠かせないのに、買った場所も本来の用途も分からないから絶対に無くせない。あわよくば、このクリップの詳細をご存知の読者の方がいたら情報提供していただきたい、と思っています。笑


(CLASKA ONLINE SHOP スタッフ 山本純子)

*2021年6月11日 追記

掲載後、コラムを読んだ方から、このクリップが農業や家庭菜園などで使われる「支柱誘引クリップ」だと教えていただきました。

大きく実がなる植物やツルが伸びる植物は、茎やツルを絡まないように伸ばすことで花や実がつきやすくなります。そのために行う、茎を支柱に固定する作業を「誘引」といい、先端の小さな丸の部分で支柱を、大きな半円の部分で茎を支えるためのクリップでした。

深いグリーンの色合いも、農業用と聞いて納得。

長年わが家でパンの袋を留め続けてきたクリップは、植物を支えることに特化した、機能美が光るアイテムでした。

公開日 2021年6月4日
聞き手・写真・文 黒沢友凱