第20回
CLASKA のスタッフが自身の愛用品の魅力について語るちょっとしたコラム。
第21回は、人々の心を「ケア」してくれるという、アメリカで生まれた人気キャラクター「ケアベア」のぬいぐるみの話です。
子どもの頃からかわいいものが好きだった私が「ケアベア」のことを知ったのは、高校生の時。「ケアベア」とは「人々の成長を見守り、心をケアすること」をコンセプトに、アメリカで生まれたキャラクターです。それぞれが個性や得意なこと、ケアするために人々へ働きかけることの種類の違いがあり、その数は30種類を超えます。
そのかわいさや種類の多様さにどんどんハマっていくうちに、自然と集めるようになったケアベアのひとつがこの黄色い子。「ケアベア」が生まれた1980年代初期に作られたビンテージ物です。
ビンテージ物なので、今の物と比べると毛並みは柔らかく、色味も長い年月を経て優しい色合いになっています。中でも気に入っているのがその表情。ケアベアは、作られた年代によって顔が少しずつ変化しているのですが、この年代のものは割とシンプルな作りで、目や表情が優しく見えるのでお気に入りです。
このぬいぐるみは、朝、支度をする時に自然と目に入ってくるよう、姿見の隣にある衣装ケースの上に飾ってあります。眺めていると、入れすぎた肩の力をフッとぬいてくれるような気がして、癒されるんです。
私の中でこのぬいぐるみは、明るいけれど、盛り上がりすぎず、落ち着きすぎない、ちょうどいい気持ちにさせてくれるし、そういう気持ちでいたいと思わせてくれる、私にとってのお守りみたいなものです。いつも意識して見ていたわけではないけれど、このぬいぐるみを買った12年前から変わらず調子を整えてくれていたんだと思うと、「これからも大事にしよう」と思えますね。
(CLASKA Gallery & Shop "DO" 渋谷ヒカリエ ShinQs店 スタッフ 落合渚)
公開日 2021年10月8日
聞き手・写真・文 黒沢友凱
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