第36回
CLASKA のスタッフが自身の愛用品の魅力について語るちょっとしたコラム。
第37回は、アメリカの「TIVOLI AUDIO(チボリオーディオ)」社が製造しているラジオ、「Tivoli Audio Model One BT」の話です。
私にとってラジオは、子どもの頃から当たり前にあるものでした。両親ともにラジオが好きで、家ではいつも何かしらが流れていたし、小学校から帰ってくると、決まって母親がラジオをつけて夕飯の支度を始める……。そんな光景が日常でした。
上京してからも、ラジオは私の生活の中にあり、家にいる時は基本radiko(パソコンや携帯でラジオを聴けるサービス)やラジオ機能付きのCDプレイヤーをつけていました。しかし、去年コロナ禍に入りおうち時間が増えた頃、「やっぱりラジオそのものがほしい」と思い、購入したのがこの「Tivoli Audio Model One BT」です。
全体的にアナログでクラシックな雰囲気を残しながら、スマートで余計なものがないデザインがとても気に入っています。Bluetoothにも対応していて、携帯と繋げて音楽を流せるところもポイント。音質もよく、低音がきれいに響くので聞いていて心地よいです。洗濯物を干していたりすると電波が若干乱れ、雑音も入りますが、そこも含めて魅力だと思います。
なんといってもダイヤルを回してチューニングを合わせられるところが、昔ながらのラジオのようでたまりません。子どもの頃、ワクワクしながらチューニングを合わせていた時を思い出せて、楽しいです。
生まれた時からラジオが流れている環境にいたので、つけていると安心しますね。その時間が一番自分らしくいられると思うし、そんな時間を作ってくれるこのラジオはまさに相棒のようなものなのかもしれません。
自分が知らないことを、聞いているだけで何気なく知ることができる。そんな偶然の出会いを運んでくれるのがラジオのいいところ。コロナ禍で聞く人が増えているみたいなので、魅力を共有できる人がもっと増えてほしいですね。
(CLASKA Gallery & Shop “DO” 吉祥寺店 スタッフ 鈴木実来)
公開日 2022年2月11日
聞き手・写真・文 黒沢友凱
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