第70回：引き立つ、小物。

hat "pork pie brim"

クラウンの部分が、ポークパイのような形をしているこの帽子。
マニッシュな雰囲気と、クラシカルなリボンディティールが融合する大人の麦わら帽子を作りました。

今まで愛用していたカンカン帽が、なんだかしっくりこなくなってしまったのは去年のこと。
年齢と共に、帽子も似合う似合わないがはっきりと表れてくることを自分自身が実感しました。
かと言って、中折れハットもちょっとかっこ良くなり過ぎてしまい、やや抵抗感が......。
ナチュラルな雰囲気をキープしつつも、マニッシュな要素も感じられる帽子が作りたいと思い、今回の企画がスタートしました。

本体のかぶる部分をクラウンと言うのですが、この高さが1センチ違うだけでも印象がまるで変わります。
今回は、このクラウンを少し深めに設定することと、トップ部分にポークパイのようなへこみを作ることで、可愛らしいだけではない、きちんと感のあるクラシカルな帽子に仕上げました。

内側には、調節が可能なリボン付き。
自転車に乗る際や、ちょっと風が強い時などは、しっかりとフィットするくらいに調節することをお勧めします。
そして、保管用の付属バッグも作りました。
お出かけの際、夜には帽子を外したい時に、このバッグに入れて持ち歩いても便利だと思います。
帽子用にとこだわらず、様々な使い方を楽しんでいただければ嬉しいです。

leather bag "post 1"

CLASKA Gallery & Shop "DO" ディレクターの大熊さんから、「HAU らしいレザーのバッグを作って欲しい。」と提案されたのが製作のきっかけでした。
本格的にバッグのデザインを手掛けることは初めてのこと。
それから街に出て、様々なバッグを見ながら想像を膨らませました。

最初に作りたいバッグのカタチは絶対に斜め掛けのショルダータイプと決めていました。
一般的には肩掛けタイプのコンパクトなものの方が価格も抑えられるし需要があるのかな。と頭の中では揺らぐこともあったのですが。笑
私はショルダータイプがとにかく好きなんです。
カタチそのものというより、身につけているスタイルが好きなんだと思います。

海外へ旅行に行った時や、スナップを見ていると、ショルダーバッグをとても素敵に身につけている人達の姿を目にします。
キャンバス生地で作るとカジュアルな印象でも、レザーになった途端に上品さと芯を感じる、少しカッコ良いスタイルになるところも不思議です。

今回のレザーバッグは、柔らかな1枚革仕立て。
機能性に特化したバッグというよりは、スタイルに馴染むバッグを目指して作りました。
ラフな雰囲気に仕上げたく、あえて裏地は付けずに端の始末も断ち切りに。
作り込まず、削ぎ落としたシンプルなバッグは、男女問わず長く愛用していただきたいという願いを込めてデザインした一品です。

HAU & SUNDRY ニュウマン横浜店　＊2020年6月24日(水)オープン
〒220-0005 神奈川県横浜市西区南幸1-1-1 ニュウマン横浜 7F
JR横浜駅 中央北改札または中央南改札からすぐ
Open：10:00〜21:00（土日祝日〜20:30）　
お問い合わせTEL：045-534-5455
ニュウマン横浜　https://www.newoman.jp/yokohama-opening/

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