第28回：HAU 2019　Autumn & Winter　「実りとくつろぎ」

今週9月2日(月)より、CLASKA Gallery & Shop "DO" 二子玉川店で、HAU 秋冬アイテムの受注販売会がスタートしました！

通常は全アイテムを一同にご覧いただくことは難しいのですが、今回はサンプルも含め全てをご覧頂くことで、ブランドの雰囲気や世界観をトータルで感じて頂く機会にしたいと思い、開催に至りました。

今期の秋冬テーマは「実りとくつろぎ」。

秋の実りを連想させるカラー、そして身につけた時にホッとくつろぎを感じてもらえるような、スタイルがありながらも ”心が喜ぶ服” をテーマに、服作りを進めました。

今回一番こだわった点は、何よりも「素材」です。

布帛（ふはく）素材は、ウールの産地として知られる愛知県一ノ宮市にある機屋さんで、ほぼオリジナルで制作していただきました。

制作期間は、長いもので4ヶ月！　生地づくりの期間を含めると、1着の服が出来上がるまでに約半年かかったことになります。

生地からオリジナルでつくることで、最初に肌が生地に触れる瞬間をイメージしながら、起毛させたり風合いを柔らかく加工したりと、より身体に馴染むことを意識したオリジナリティーを加えることができました。

生地の仕上げや製品が出来上がった段階で細かく調整を加えることで、頭の中で思い描いたイメージにより近づけることができた気がします。

さて、ここからは受注販売会の様子をお届けします。

店舗手前には、今すぐ着用頂ける素材やデザインを中心にしたアイテムをレイアウト。

インナーやカーディガンなど、季節の狭間に活躍しながらも冬のアイテムとの相性の良い、長く着用頂けるアイテムを集めました。

ボディーに着用中の「rough gather one piece（※完売）」は、もう少し涼しくなったらタートルネックのインナーと合わせたり、ざっくりしたウールの羽織ものと合わせるコーディネートもオススメです。

店内奥のスペースには、これから店頭に並ぶアイテムのサンプルを中心に並べました。

果物の実の色からイメージしたイエローカラーのニットは、グレーや茶など定番色との組み合わせにも映える一着。

ウール素材になると、こんな発色の良い色も少し柔らかい印象になるから不思議です。

そして、ぜひお試しいただきたいのがコート。

シェットランド糸を使用して作ったヘリンボン素材のコートはあえて丈を長めにし、襟はステンカラーでシンプルに仕上げました。

通常、メンズライクなヘリンボン素材は固くて少しチクチクするものが多いように感じますが、素材のチクチク感を少しでも軽減したいとの思いから、生地仕上げの工程で通常よりも肌触りが柔らかくなるように加工してもらいました。

初日に少し店頭に立たせていただき、接客もさせていただきました！

相性の良いコーディネートのご提案や、服を作る工程のエピソードなどをお話しさせて頂いたり……。

お客さまと直接会話をすることで思ってもいなかったコーディネートに出会ったり、私もとても勉強になりました。

また9月13日（金） にも在店いたしますので、この機会に直接お客様からのご意見を少しでも多く伺えたらと思っています。

今回は、多治見のシュクレメディシナルハーブさんの冷たいハーブティーをご用意。

爽やかなミントの香りが広がる 「リセット」、そしてミネラルやクエン酸を含むハーブを配合してブレンドされた 「エナジー」。

どちらもさっぱりとした味わいながら、奥深い味わいと香りに癒されます。

受注販売会は来週9月15日(日)まで。
秋冬の HAU の世界観を覗きに、是非店頭に足をお運び下さいませ。

2019年9月7日 公開

編集：落合真林子（CLASKA）