第1回:今の自分に合うパンツ、知ってますか?
〜「work pants」ができるまで
CLASKA が発信するアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナー藁谷真生が綴る、
服作りにまつわるエピソードや日々のおしゃれにまつわるあれこれを毎週土曜日更新でお届け。
今回は、夏が待ち遠しくなる涼しげな“大人の夏服”の話。
"lakeside"
この言葉の響きを聞くだけでなんだか心地よく、ワクワクした気分になります。
静かな湖を囲む湖畔の風景は、季節を問わず見ていたい景色の一つ。今回は、こんな湖畔を思わせるような静けさと爽やかさを感じる服のお話です。
まっさらな薄手のコットン生地に、ネイビーのラインが走る格子柄。よく見ると、生地と同じ色の光沢がかった白いラインも見えてきます。
この白いラインはレーヨン糸。見え隠れする白いラインで、凛とした静けさを表現しました。
生地はあらかじめ洗いをかけているのですが、その際にコットン生地が少し縮むことで、湖の表面のような独特の揺らぎ感が出る生地に仕上がりました。
この生地が出来上がった時、暑い夏、見た目からでも爽やかな気分になれるような服を作りたい!
と思い、ワンピース、ブラウス、スカートの3アイテムを作りました。
(簡単な小物も作りたくなるほど、この生地が気に入ってしまったのです!)
HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用
ワンピースは、袖付きタイプかノースリーブタイプかで迷いましたが、今の時期からすぐに着れること、そして夏に涼しい室内でも着れるようにと考え、前回ご紹介した「atelier one piece」と同じ、スタンドカラーのかたちにしました。襟もとの刺繍の色ですが、今回はネイビーです。
HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用
ワンピースが長袖なのに対し、ブラウスは半袖に。
白い薄手のインナーを重ねたり、「living cardigan」を合わせても良さそうですね。
サイズ感にもゆとりがあるので、蒸し暑い夏でも気持ちよく着られそうです。
HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用
スカートは、素材の風合いを活かすことを最優先に、ごくごくシンプルなデザインに。
あくまで“日常”で着られることを意識し、程よいギャザー感が残る膝下丈のスカートを作りました。
そういえば最近、ここまでシンプルなデザインのスカートを、どこのお店でもあまり見かけないように感じます。
最近のトレンドの流れもあり、市場では丈の長いボリュームスカートをよく見かけますが、こんな“普通”のスカート、持っていると意外と便利だと思います。(特に私自身、身長が低いこともあり……)
安心して履いて頂けるよう、裏地には薄手のローン生地をつけました。
色味のある T シャツを合わせて軽快なコーディネートも楽しいですし、「sailor knit」のようなサマーニットを合わせれば、上品さが伝わるカジュアルスタイルが完成。
HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用
トップス:HAU|sailor knit ライトグレー
コンパクトな作りなので、これから計画する夏の旅行にも良さそうですね!
私自身がどのアイテムにしようか迷いに迷ってる lakeside シリーズ。
静けさと爽やかさ、そして落ち着きのある上品さがさりげなく伝わる、私自身一押しのシリーズが完成しました!
※lake side シリーズは全て完売しました。
Profile
藁谷 真生(わらがい・まお)
エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET」を設立。約5年間活動した後に2018年、CLASKA より「HAU」をスタートさせる。
HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用
HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用
HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用
<HAUの取扱い店舗に関して>
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hau_clothes@claska.com
2019年4月13日 公開
編集:落合真林子(CLASKA)
撮影:速水真理(CLASKA)