「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」連載タイトルビジュアル

HAU 藁谷真生の「今着たい服、こんな服。」

CLASKA が発信するアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナー藁谷真生が綴る、
服作りにまつわるエピソードや日々のおしゃれにまつわるあれこれを毎週土曜日更新でお届け。
今回は、大人の女性にこそ必要な「遊び心のあるシャツ」の話です。

第5回:頼りにできる「シャツ」さえあれば。

「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のシャツ

「きちんと感」と「遊び心」。

一見相反する2つの言葉ですが、いずれも HAU の服作り、主にディティールを詰めていく作業の際には強く意識しているキーワードです。

さて、きちんと感を感じるアイテムの代表選手といえば、シャツ。大人の女性ならば一枚は持っていたいアイテムですが、実は私、いわゆる「レギュラーカラー」のシャツがあまり似合わないのです……(着ていて落ち着かない、とでも表現しましょうか)。

常にパリッとした襟のシャツへの憧れは持ちつつも、なぜかスタンドカラーの方が着ていてしっくりくるんです。

レギュラーカラーと同様、スタンドカラーのシャツやワンピースは一枚着るだけできちんとした印象になる便利なアイテム。シャープ過ぎないほんのりとした女性らしさが出るところもお気に入りで、個人的にも愛用しているアイテムです。

「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のシャツ

さて、今回できあがった HAU の「atelier shirts」。手仕事をする職人さんたちが、画室や工房などで着ている作業着をイメージしてデザインしました。

襟元のオレンジ色の刺繍がアクセントになっていますが、実は最初にサンプルをつくった際は、この刺繍は入っていませんでした。

工場からサンプルが届き、ワクワクしながら梱包を開けた瞬間のことです。
「あれ、何かが足りない……」。

思い描いていたものとサンプルの仕上がりがかけ離れるということは、長年の経験を経てほぼ無くなってきましたが、今回のように“何かが惜しい”と感じることは、普段からよくあります。

私は、サンプルを見た時のファーストインスピレーションをとても大事にしています。自分がデザインした洋服は、いわば自分が産んだ子どものような存在で、ともすれば何でも「可愛い」と錯覚してしまうことがあるからです。

だからこそ、完成度の高い服に仕上げるためには、サンプルをいかに客観的に見ることができるかがとても重要になってくるのです。

少し話は逸れましたが、この何かが足りない問題。サンプルとにらめっこして、実際に手も動かしながら、完成度の高い洋服になるようデザインを詰めていきました。

ベーシックな服をデザインする際、縫い糸やワンポイントになるステッチの色は、同色系、もしくは今回のようにネイビーの生地には反対色である白系の色を選ぶことが一般的には多いように感じます。

しかし今回はそんな既成概念にとらわれず、自由な発想で様々な色の糸を合わせて行ったところ、このオレンジの糸とベースのネイビーの組み合わせが、不思議ととても新鮮に映ったんです。

足りなかったのは、ちょっとした「遊び心」でした(笑)。

「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のシャツワンピース

生地は、薄手でありながらも適度なハリ感のある、コットンタイプライターを使用。染める前の段階で長時間揉み、生地が最もリラックスした状態から生まれた自然なシワ感が魅力の生地です。

ハリ感があるので、着用した時に綺麗なシルエットが出るのもこの素材の特徴の一つ。ワンピースの両サイドには長めのスリットを入れ、少し軽さを出しました。ちなみによーく見ると、襟元の刺繍以外にミシンステッチの色も配色になっています。

「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のシャツワンピース

ワンピースはある程度丈がある為、ボトムを重ねず一枚ですっきりと着るのがおすすめですが、サイドにスリットがはいっているので、レギンスとの重ね着も良さそう。

シャツは、発売中の「work pants」とのコーディネートがおすすめです。身長の高い方でしたら、太めのボトムと合わせてもバランスが良さそうですね。

「きちんと感」と「遊び心」の2つがバランス良く調和した、大人の女性のためのシャツが出来上がりました。

いつもよりちょっとだけ背筋を伸ばしたい日も、自分らしく。「頼れるシャツ」さえあれば、もう迷うことはありません。

Profile
藁谷 真生(わらがい・まお)
エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET」を設立。約5年間活動した後に2018年、CLASKA より「HAU」をスタートさせる。

atelier shirts

「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のシャツ

HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用
ボトムス:HAU|work pants アイボリー

「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のシャツ

HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用
ボトムス:HAU|work pants アイボリー

「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のシャツ

HAU

atelier shirts


SOLD OUT|完売御礼

atelier one piece

「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のシャツワンピース

HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用

「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のシャツワンピース

HAU

atelier one piece


SOLD OUT|完売御礼

<HAUの取扱い店舗に関して>
CLASKA Gallery & Shop "DO" 各店、および全国各地のセレクトショップにて2月より順次展開中。CLASKA ONLINE SHOP でも全ラインナップ展開します。(順次発売予定)

卸販売に関するお問い合わせは以下までお願いいたします。
hau_clothes@claska.com

HAU
2019 AUTUMN & WINTER EXHIBITION
Autumn Harvest & Relaxation

「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」の展示会ビジュアル

HAU 初の秋冬コレクションは“秋の実りとくつろぎ” がテーマ。
身に着けると心も体もくつろぐような、リラックス感のある優しい風合いのアイテムを展開します。

HAU
2019 AUTUMN & WINTER EXHIBITION
Autumn Harvest & Relaxation

[会場]CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店(CLASKA 2F)
[会期]2019年3月26日(火)〜29日(金) 11:00〜18:00
*バイヤー様向けの展示会です。

[ご予約・お問い合わせ]
バイヤーの方はアポイント制とさせていただきます。ご来場日時を事前にご連絡くださいますよう、お願いいたします。会期中にご都合が合わない場合はご相談ください。
E-mail:hau_clothes@claska.com Tel:090-5573-0170(藁谷)

[プレスお問い合わせ]
CLASKA 広報 牛田実里(うしだみさ)
E-mail:press@claska.com Tel:03-5773-9667 

2019年3月16日 公開

編集:落合真林子(CLASKA)
撮影:速水真理(CLASKA)