HAU
fine wool cotton pants アイボリー
SOLD OUT|完売御礼
CLASKA が発信するアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナー藁谷真生が綴る、
服作りにまつわるエピソードや日々のおしゃれにまつわるあれこれを毎週土曜日更新でお届け。
今回は特別ゲストとしてスタイリストの伊東朋惠さんをお迎えし、
ボーダートップスとスウェットパンツを使った、着回し術を提案していただきます。
文=落合真林子(CLASKA)
モデル=藁谷真生(HAU デザイナー)
<今回のゲスト>
Profile
伊東朋惠(いとう ともえ)さん
雑誌や書籍、広告などでフード、ファッションのスタイリングを手がけるスタイリスト。フォトグラファーの夫、6歳の息子、猫と暮らす。
藁谷:「gauze tops」と「gauze one piece」を使った着回しを提案いただいた前回の記事、とても好評でした! シンプルな定番アイテム一つで、ここまで着こなしの幅が広がるものなんだ......と、まさに目から鱗で。
伊東さん(※以下敬称略):喜んでいただけて良かったです!
藁谷:今回は新作のボーダートップス「washable warm border tops」とスウェットパンツ「fine wool cotton pants」を使った着回し術をご提案いただこうと思います。それぞれ、カジュアル服の定番として認知されているものですが、なかなか気の利いたコーディネートが難しい。ぼんやりしていると、単なる“ご近所スタイル”になりかねない、というか......。
伊東:たしかに、油断すると(笑)。
藁谷:今回のテーマは、「超定番のカジュアル服を、気分の上がるお出かけ着に」ということでお願いいたします!
伊東:丈が長くてボーイズサイズ。もしかしたら、小柄な方にとっては少し着こなしが難しい印象かもしれませんが、今回はこのサイズ感を生かした着こなしを考えてみました。
Coordinate 1.
スカーフの魔法で大人フレンチな印象に
伊東:まずは、パンツと組み合わせたコーディネートを。ポイントはずばり、スカーフです。古着屋で購入した GUCCI のスカーフなのですが、これがすごく使えるんです。
藁谷:これは......! 自分では絶対に思いつかない組み合わせです。大きな花柄とボーダーがこんなに相性がいいなんて。
伊東:靴とバッグは、黒の革でまとめてシックに。長めの丈だからこそ、“こなれ感”が演出できます。スカーフは、こういう風に結んでも素敵ですよ。
Coordinate 2.
ロング×ロングでワンピース風に
伊東:次のコーディネートは、黒一色でまとめてみました。袖口を少しまくって中のインナーを見せて......。中に入れるタートルとスカートの色を合わせることで、縦に繋げるコーディネートになります。
藁谷:ロング×ロングの組み合わせって、小柄な私(身長 155cm)にとっては鬼門というイメージがあったのですが、全然平気ですね。むしろバランスが良く見えます。不思議! 体形カバーにもなるし、いいですね。
伊東:ボトムスのニットスカートも、程よくタイトなシルエットなので分断感がないんです。使う色を絞っているので、帽子はフワフワした素材のものをチョイスして、変化をつけてみました。
Coordinate3.
花柄×ボーダーの上級コーデ
伊東:さて最後は、古着の花柄ロングワンピースに合わせたコーディネートです。一見、かなり意外性のある組み合わせかもしれませんが、ワンピースの色味と靴の色合いを合わせることで、全体のちぐはぐ感を無くしました。
藁谷:かなり新鮮! トップスが長めの丈だからこそのバランスと“こなれ感”ですね。これは思いつかなかったなぁ......。靴は黒を合わせたくなりますが、ベージュを合わせたからこその絶妙な抜け感なんですね。
伊東:今回はボーダー柄ですが、無地を合わせても素敵だと思いますよ。
藁谷:なるほど。来年あたり、同じかたちで無地も作ろうかな......(笑)。イメージが膨らみますね!
伊東:そうだ、このコーディネートは、新作のコート「shetland wool coat」(11月16日発売予定)と良く合いそうだなと思って。そのまま羽織ってみてください。
「shetland wool coat」(11月16日発売予定)
藁谷:うわぁ、本当にぴったり。カジュアルさと大人っぽさのバランスがいいですね。正直、ここまで色々と着回しができるとは想像していませんでした。ボーダーはどうやってもカジュアル服どまりになってしまう気がしていたのですが、ここまでエレガントな印象になるとは驚きです。
※「washable warm border tops」(※完売)、「shetland wool coat」以外、全て伊東さん私物
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SOLD OUT|完売御礼
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20,790円
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藁谷:次はスウェットパンツ「fine wool cotton pants」です。カジュアル着の代表選手ともいえるアイテムですが、タウン着としても履いていただけるよう、裾部分をリブではなくステッチで仕上げました。丈も長めに作ったので、折り返して靴下を見せる着こなしもおすすめです。アイボリーとチャコールグレーの2色を作りました。
伊東:個人的にスウェットパンツが大好きで普段からよく着るのですが、この商品はとてもシルエットが綺麗ですね。裾がステッチ仕上げなので、普通のパンツのような感覚で履けます。スウェットパンツをうまく着こなすコツは、同素材のトップスを合わせないこと、それからなるべく同系色でまとめること。私も、今くらいの季節には、いつもブラウスやコットンリネンのトップスを合わせてコーディネートしています。
Coordinate 1.
黄色いセーターを主役に
伊東:最初は、新作のセーター「stitch knit tops」(10月26日発売予定)を合わせたコーディネートです。パンツと同じ中間色のセーターを主役にし、それ以外のアイテムはグレーや黒の同系色でまとめ、シックにまとめました。
藁谷:パンツの裾からちらっと見えるボーダー柄の靴下もいいですね。個人的にとても落ち着くスタイルです。足元に革靴を合わせることで、脱・ご近所着になっていますね。
伊東:そうですね。さらに発展形のコーディネートとして......新作コート「cotton wool chino coat」(11月9日発売予定)を羽織ってみてください。
藁谷:すごくよく合いますね! このコートもスウェットパンツと同じグレーですが、微妙にニュアンスが違っていい感じです。このままお出かけしたいくらい(笑)。
※「fine wool cotton pants」(チャコールグレー)、「stitch knit tops」(イエロー)、「cotton wool chino coat」(グレー)以外、全て伊東さん私物
Coordinate 2.
ベストで、おしゃれと防寒を両立
伊東:新作のニットベスト「alan knit vest」(11月2日発売予定)を合わせたコーディネートです。ベストの下に合わせたのは、私物の「プチバトー」のコットントップス。ベストって、難易度が高いアイテムだと思われる方も多いかもしれませんが、防寒にもなりますし、コートの下に着ても腕まわりがかさばらないので、とても便利なんですよ。
藁谷:このコーディネートも、ベストの下に着たトップス以外はすべて白でまとめているので、大人っぽい印象になりますね。動きやすさは抜群ですが、どこか気分が高揚する特別感があります。素敵!
※「fine wool cotton pants」(※完売)、「alan knit vest」(クリーム)以外、全て伊東さん私物
Coordinate 3.
モヘアカーディガンでエレガントなスパイスを
伊東:最後は、トップスは「ヘインズ」の白 T シャツ、足元はスニーカーというカジュアルの王道コーディネートに、ドイツのブランド「Maiami Basic」のモヘア素材のカーディガンを合わせてみました。
藁谷:カーディガン効果、すごいですね。スニーカーの色合いとリンクしているので、全体的な色のまとまりも良くて。抜け感もあるので、女性らしさも感じられて。伊東さん、すごいです(笑)。
伊東:コンバースのようなシンプルなものではなく、ハイテクスニーカーを合わせたのもポイントです。モヘア素材に限らず、ニットカーディガンは一つ持っていると秋口に便利なアイテムだと思いますよ。
※「fine wool cotton pants」(チャコールグレー)以外、全て伊東さん私物
藁谷:今回も、目から鱗のコーディネート提案ありがとうございました! ボーダートップスもスウェットパンツも、工夫次第で気分が上がる特別な着こなしで活躍することがわかりました。小物使いがもちろんですが、パンツ丈を短くしてソックスを見せたり、袖口からインナーをのぞかせるなど、細やかな技が光っていましたね。とても参考になりました。
伊東:着る人によって、パンツや袖口のベストな丈は異なってきます。今回の提案をベースに、是非鏡の前でご自身にとって「いい感じ」なバランスを探ってみてくださいね。
藁谷:伊東さん、どうもありがとうございました!
※伊東さんの私物として紹介したアイテムは、すでに販売が終了しているものもございます。
<HAUの取扱い店舗に関して>
CLASKA Gallery & Shop "DO" 各店、および全国各地のセレクトショップにて順次展開中。CLASKA ONLINE SHOP でも全ラインナップ展開します。(順次発売予定)
卸販売に関するお問い合わせは以下までお願いいたします。
hau_clothes@claska.com
2019年10月19日 公開
撮影:山本純子(CLASKA)
第1回:今の自分に合うパンツ、知ってますか?
〜「work pants」ができるまで
第2回:「頼れるカットソー」、持っていますか?
第3回:欲しいのは、「今の気分」を羽織れるコート。
第4回:信頼から生まれる「HAU のかたち」
第5回:頼りにできる「シャツ」さえあれば。
第6回:大人のための「ゆるワンピ」のススメ。
第7回:着ても脱いでも“絵になる”カーディガンって?
第8回:HAU 流、「マリンスタイル」のススメ
第9回:生地から仕立てた、「夏の服」の話。
第10回:手仕事を感じる服づくりの秘密。
第11回:「特別な日」に着たい服は、こんな服。
第12回:ワンピースの魔法。
第13回:「風景」を想像しながら、装いを考えてみる。
第14回:MY 定番Tシャツ、持っていますか?
第15回:夏のマンネリ対策には、ベストです。
第16回:スタッフ座談会企画|わたしのHAU
第17回:街と暮らしと服の、いい関係。
第18回:HAU exhibition at sabot
第19回:atelier シリーズ、もうひとつの色
第20回:夏休みの準備、はじめました。
第21回:夏の大人カジュアル講座
第22回:気の利いた「羽織もの」、持ってますか?
第23回:梅雨、夏、晩夏、初秋。季節をかけるTシャツ、できました。
第24回:HAU の定番パンツに、新色が仲間入りしました!
第25回:理想の夏服って、こんな服。
第26回:夏休みのブルーベリージャム
第27回:楽しくて美味しい! 夏の自由研究
第28回:HAU 2019 Autumn & Winter 「実りとくつろぎ」
第29回:季節の変わり目に。HAU のコーディネート講座
第30回:リラックスしたい日にも、ちゃんとしたい日にも。一枚で決まる“シンプル服”、完成です。
第31回:大人のための“秋冬仕様”のボーダー、できました。
第32回:おしゃれに、スマートに、冬支度。
第33回:理想のスモックブラウスが出来ました。