第1回
身近で素朴な山野草や雑草と呼ばれる草、樹木の美しさを伝える活動をしている榊麻美植物研究所の榊さんから、盆栽と暮らす日常の愉しみを教わります。
4月のはじめから芽吹き始めたあかちゃんのような新芽は、日に日に成長し、若葉として繁り始めています。
新芽が伸びて元気に育ってくれるのはとてもうれしいのですが、そのままにしておくと、ぼさぼさになり、枝葉が間延びして樹形が崩れたり、葉が混み合い過ぎて風通しが悪くなり、病気や害虫が発生してしまうこともあります。
以下のように手入れを行って、植物が気持ちの良い状態を整えてあげましょう。
芽摘み
芽摘みは、新しく伸びてきた茎が樹の輪郭から飛び出したり、間延びしないように、新芽を根元から1〜2枚残してこまめに摘み取る作業です。柔らかいうちは指で摘み取ることもできますし、ハサミで切ってもよいかと思いますが、新芽が成長するうちはこまめに行うと、枝葉も細かく樹形の整った状態に保つことができます。(残したい枝などはあまり行わなくてもよいでしょう。)
葉すかし
葉すかしは、名前の通り葉を透かす(葉の量を減らしてすきまをつくる)のですが、特に木の内側のほうに密集している大きめの葉や枝を間引くことで風通しを良くしてあげます。
手入れ後の植物達。すっきりとして気持ちよさそう。植物達は、自分で葉や枝の量を調整することができないので、私たちがこまめな手入れを行ってあげることで気持ちよく暮らしていくことができます。
分からないことなどがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。
榊 麻美
1980年 静岡県生まれ。アパレル業を経て、塩津丈洋氏に師事し植物の世界へ。2016年春、独立。榊麻美植物研究所を立ち上げる。
sakakiasami.com
榊麻美植物研究所
感覚と植物
[会場]CLASKA Gallery & Shop "DO" 吉祥寺店(東急百貨店吉祥寺店 2F)
[会期]2018年4月28日(土)〜5月13日(日) 10:00〜20:00
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2018年4月18日 公開