HAUのたね

Vol.36 低登山のススメ/初夏のセットアップ

写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume


徐々に気温と湿度が上昇し、いよいよ梅雨入り間近。
先日はそんな雨降り前の貴重なお天気の日に、少し足を伸ばして鎌倉登山へ行ってきました。

登山口へのアクセスもスムーズな鎌倉は2.3時間で登れる山がいくつかあり、今回は海寄りの材木座から鶴岡八幡宮のあたりに抜ける衣張山という山へ。
こちらは、映画 “海街ダイアリー” のロケ地にもなった場所で、鎌倉の街と江ノ島方面を一望できる、標高わずか121mを誇るかなり低めの山、というよりは丘です、笑。

私自身、山は登りたいけど身体に負担がかかる程は頑張りたくはない。自然の中で心地よく歩きたい!というかなり緩めな心持ちなので、低登山はそんな私にぴったりなアクティビティ。
今回は偶然にも同じマインドで望んでくれるメンバーが集結したので、みんなで 「ハイキング以上、登山以下」 を分かち合うことになりました。

登山と聞くと、色々グッズ周りが揃っていると思われますが、トレッキングシューズさえ持っていないメンバーが殆どの状況....。
しかし低登山とはいえ実際にはやはり危険を伴うので、これを機にシューズを新調するのも楽しみの一つです。
そして下山後のお楽しみはやっぱり 「お疲れ山〜!」 の一杯。
そのあとちょっとしたお買い物も楽しみつつ、山も街も満喫できたいいとこ取りの一日でした。

途中、突然高い断崖が出現!引き込まれるように歩いて行くと...。見事に方向を間違え逆戻り...。

通年で楽しめるキャミソールワンピース

HAU では珍しいキャミソールワンピースは、以前ご紹介をした pants "bloom" と同じシリーズのもの。
一見個性的にも見えますが、半袖や長袖など、その季節に寄り添ったインナーを重ねれば通年で着ることができる嬉しいアイテムです。

群馬県の桐生市にある織機屋さんに作って頂いたオリジナルのドット柄の生地は、ベースにドットの糸を織り込みながらカットするジャガードという手法を採用。
インパクトがありながらもまるで手刺繍で仕上げたような温かみと表情のある生地は、思わずハッとするような新鮮な雰囲気に仕上がりました。

今回は、POP UP イベントの最中にお客様から逆提案を頂いて気になっていたセットアップのコーディネートに挑戦! 実際に着てみると、色がネイビーということもあり、意外と落ち着いた雰囲気に。
インナーには小さな丸襟のデザインが愛らしい5分袖のプルオーバー tops "round" を合わせてみると、初夏に相応しい大人のセットアップスタイルが完成しました。
上品な光沢感のある綿レーヨン素材のワンピースと丸襟インナーの組み合わせ。

それぞれ個性的なアイテムですが、色味と素材をちょっと落ち着いたものにするだけで、甘すぎることない大人のバランスに仕上がります。
すでに pants "bloom" をお持ちの方は是非挑戦してみて下さい!

見た目も涼しげなネイビーとブラックの組み合わせ。

丸襟のインナーはホワイトとブラックの2色をご用意してます。

わたしの身長(155cm)だとワンピースの肩紐がやや長いため、 後ろで長さを調節しました。

<< 今回紹介したアイテム >>
one piece "bloom"
tops "round"
◎ pants "bloom"(sold out)


*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。


Profile
藁谷真生 Mao Waragai

デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes


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