HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
以前からやってみたかったことの一つにキャンドル作りがありました。
きっかけは、海外出張の多い夫のお土産でもらっていたアロマキャンドル。
いくつかある中でも一番のお気に入りはタイムの香り。夜はもちろん、日中に火を灯すと部屋の中に香りがほのかに漂い、ちょっとした非日常空間が楽しめます。
今回は、ムシムシとするこれからの季節にせめて気持ちをリフレッシュ。更には虫除けにもなるような香りと効能がミックスされた精油を入れてのキャンドル作りに挑戦してみました!
キャンドルのベースはミツロウなので優しい色味も魅力の一つ。
香りをイメージした色と生地で作った簡単な巾着を添えて、久しぶりに会うお友達やいつもお世話になっている友人への贈り物にも喜ばれます。
数年前までは落ち着いた色味の服装の方が大人っぽく見えていいわよね!と、色物や柄物にはあまり興味のない私でしたが....それから数年が経った今。リアルにカラフルな服が着たい。という年齢に差し掛かり、以前よりも色物の服を積極的に取り入れるようになりました。
今回ご紹介するライムカラーのカーディガンは、目からも栄養を補給できそうな元気溢れるビタミンカラー。蒸しばむこれからの季節、気持ちをぐーんと上向きにしてくれるこのカーディガンは主にインド南部で栽培される超長繊維のスビン綿を編みたてて作りました。
綿100%にもかかわらず、シルクのような繊細でしっとりとした肌触りは、シンプルなアイテムだからこそとびきり上質な素材にこだわりました。
当初はこの糸を目の前に、どんなアイテムを作ろうかと試行錯誤しましたが、新しい色に挑戦することでおしゃれの幅を広げてほしい!と言う想いから、気軽に重ねやすいカーディガンを作ることにしました。
1枚で主張のある色でも、カーディガンであればちょっぴりハードルも下がりますよね。
顔まわりが明るくなる服。カラフルな色の服。
このキーワードを意識してから、服選びの幅もぐんと広がりました。
<< 今回紹介したアイテム >>
◎ knit cardigan "suvin"
◎ no sleeve "organic"
◎ pants "painter"
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes