HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
ムシムシと暑い毎日ですが、最近はレモングラスを入れた温かい緑茶にハマっています。
透明のポットで入れると抽出される茶葉の薄いグリーンがとてもきれいで見た目も爽やか。
ホットにも関わらず飲むとスーッと身体全体が浄化するような感じで、レモングラス特有のフレッシュな香りも楽しめます。
さらに涼しげなお茶タイムを楽しめるように、家にあった黒いリネンの生地でコースターを作ろうと思い立ちました。(緑茶の入った真っ白い陶器に黒いコースター。全てはカタチから入るタイプです。笑)
生地をカットしていると、8歳の次女が「私も自分のコースター作りたい!」と急遽はじめてミシンを教えることに。
我が家は工業用ミシンなので重厚感もあり、家庭用ミシンよりもスピードが早いのですが、特に怖がることなく順調に切れ端から練習スタート。
本番のコースターも自分の理想通りの仕上がりになったようで、次はハロウィンの時にお菓子を入れる袋を作る!と季節先取りでイメージする袋の絵を描いてました、笑。
来月あたりにはクリスマスグッズでも作るのでしょうか?!
手紡ぎ、手織りで作られているインド発祥の生地として知られているカディコットン。
手作業を経て出来た生地の糸ムラや織りムラは、薄手でありながらも温かみのある表情を生み出し、やさしい肌触りは暑い夏でも空気を含みさらりと涼しく着用頂けます。
昨年もご好評頂いたカディーシリーズですが、今季は定番のホワイトとブラックに加え、新色にヒヤシンスブルーが加わりました。
小さなシェルボタンがギュッと詰まったブラウスは、ボタンをきちんと留めての着用はもちろん、ちょっと肌寒さを感じた時に羽織りとしても重ね着できるイメージを大切にデザインしました。
今回は、いつものスタイルにこのカディブラウスをプラスしたコーディネートをご提案。
7月も半ば、Tシャツにパンツといった夏の定番スタイルも徐々にマンネリ気味に…。
そこに色のきれいなヒヤシンスブルーのブラウスを1枚さらりと羽織るだけでとても新鮮な装いが完成しました。
ニットのカーディガンよりもラフになり過ぎず、オシャレ感も楽しめるこの組み合わせは、重ねても暑さを感じないところも嬉しいポイント。
何より軽量なのでお出かけの際の持ち運びもとても便利です。
日焼け対策。移動中の車内や屋内のクーラー対策にもどうぞ!
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◎ blouse "khadi cotton"
◎ ヂェン先生の日常着 / バルーンパンツ / アイボリー
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes