レザーバッグの革のお手入れ方法|ケアが必要な理由と頻度、汚れの取り方、保管方法
CLASKA Gallery & Shop “DO” オリジナルのレザーバッグは、上質な革を生かしたシンプルかつ使い勝手のよいデザインで、当店の商品ラインナップの中でも特に人気の高いアイテムです。すでに愛用くださっている皆さま、これから購入を検討されている皆さまに向けて、レザーバッグの革を長持ちさせるためのお手入れ方法をご紹介します。
レザーバッグに限らず、革財布やベルトなどの革小物、革靴にももちろんご活用いただける、おすすめのメンテナンス・ケア方法です。
レザーバッグの革のお手入れが必要な理由とタイミング
レザーバッグは、お手入れを何もしなくてももちろん問題なくお使いいただけます。ただ、できる限り長くきれいな状態で使い続けたいと思ったら、革のお手入れが必要です。
●レザーバッグの革のお手入れが必要な理由
レザーバッグの革は、使い続けていくとひび割れや破れが生じてしまうことがあります。その原因は、乾燥することで革表面の潤いがなくなるから。合皮とは違う本物の動物の革は、人間の肌と同じようにお手入れをして油分や潤いを保ってあげる必要があるのです。また、お手入れをしながら長く使い込んでいくほどに艶や風合いが豊かになり、より愛着の湧くバッグに育っていく楽しみもあります。
●レザーバッグの革のお手入れを行うタイミング
レザーバッグの革の表面の状態を見たり手で触ったりして「乾燥してきた(パサパサ、カサカサしてきた)」と感じたタイミングで、オイルによるお手入れを行いましょう。しっとりしなやかで乾燥していなければ、オイルによるお手入れは不要です。雨や雪などの水分で濡らしてしまった時やうっかり汚れを付けてしまった時はそのまま放置せず、気づいたその都度お手入れを行うようにしましょう。
●レザーバッグの革のお手入れを行う頻度
レザーバッグの革の表面の乾燥対策としてオイルを使ったお手入れを行う頻度は、バッグを毎日気候に関係なく使う方で月に1回程度。週末しか使わないといった、使用頻度の少ない方で1シーズン(3ヶ月)に1回程度が望ましいとされています。とはいえ必ずしもこの頻度でお手入れをしなければいけないことはありません。革の状態を見つつ、無理なく続けられるペースで気軽にお手入れしましょう。
*ただし、当店のレザーバッグの中でも「Pochette Hippo noir」と「Silva Tote Bag Leather noir」で使用している革は、強力なクロム鞣しに加えて柔らかい風合いを出すため極限まで加工をされている物ですので、定期的なオイルでのお手入れはおすすめできません。表面の乾燥や擦れ・傷・剥がれが起きた場合のみ、オイルを塗るお手入れを行うことをおすすめします。その際、オイルは本体部分のみに塗布してください。ショルダーやハンドル部分にまで塗布してしまうとオイルで革が伸び、強度が落ちてしまう可能性があります。
レザーバッグの革のお手入れ方法
レザーバッグの革のお手入れ方法を、具体的に学んでいきましょう。バッグの使用頻度や状態に応じて、1ヶ月〜3ヶ月おきの定期的に行いたいお手入れ方法です。
●革の表面が乾いた時を見て行うお手入れ方法
- 革用のブラシでブラッシングや柔らかい布で乾拭きをして、表面の汚れやほこりを落とす。
- 汚れがひどい場合は、固く絞った濡れタオルで拭き上げる。その後、日陰で乾燥させる。
- きれいな布に革用のトリートメントオイルを少量取り、目立たない場所に試し塗りをする。
- 試し塗りが乾くまで待って問題がなければ、オイルをバッグの本体部分全体に薄く塗る。
- 風通しのいい場所でしばらく陰干しする。ドライヤーや送風を当て乾燥させるのはNG。
- 自然乾燥でオイルが馴染んだら、柔らかい布で乾拭きをして仕上げ、お手入れ完了。
※2で汚れを落とす際、揮発性の液体は絶対使用しないでください。色落ちの危険性が高いです。
※3〜4で使用するオイルは、「Renapur」などの、革専用の無色透明のオイルを使用してください。
※4でショルダーやハンドル部分までオイルを塗ると、革が伸び強度が落ちてしまう可能性があります。
●水に濡らしてしまったら行うお手入れ方法
レザーバッグの革は、カビの発生が一番の天敵です。水に濡らしてしまったら、すぐにタオルドライをして風通しの良い場所で乾燥をお願いします。ドライヤーや送風で乾燥させるのはNGです。
レザーバッグの革をお手入れする時の注意点
バッグをお手入れする際の注意点をご紹介します。
●革の種類に合った道具を使用する
革には牛革・馬革・豚革など様々な種類があり、革の種類に合わせてお手入れの道具(ブラシなど)を選び使うことができればそれに越したことはありません。CLASKA Gallery & Shop “DO” オリジナルの革のバッグには、主に牛革を使用しています。
●清潔な道具でお手入れする
タオルやブラシなど、お手入れで使用する道具はきれいなものを使用しましょう。汚れた道具を使用すると、お手入れのつもりが逆にバッグに汚れが移ってしまう恐れがあります。バッグのお手入れ後のタオルやブラシも、洗って汚れを取っておくことをお忘れなく。
●トリートメントオイルは適量を守る
オイルを塗りすぎると、革の質感が悪くなってしまったり、カビやシミが発生する原因になってしまったりする恐れがあります。オイルを塗る時は、たっぷり塗りつけようとはせず、できるだけ薄く均一に伸ばすことが大切なポイントです。塗りすぎたら拭き取りましょう。
【汚れ別】レザーバッグの革のお手入れ方法
レザーバッグをどんなに大切に使っていても、うっかり汚してしまうことがあるもの。慌てず落ち込まず、ケアすれば大丈夫です。汚れ別のお手入れ方法をご紹介します。
●色移り
デニムなどの衣服の色が、摩擦によって革のバッグに移ってしまうことがあります。そんな時は、次の手順でお手入れしましょう。
- 柔らかい布で乾拭きする。
- 革用のクリーナーを布に付け、色移りした部分を軽く叩いて汚れを浮かせる。(※こすると色が広がる恐れがあるためご注意ください。)
- 布の乾いた部分でクリーナーを取り除く。
●カビ
濡れた状態で放置したり、湿気の多い場所に保管したことでカビが生えてしまうことがあります。その際のお手入れ方法です。
- 布を水に濡らして固く絞り、カビを拭き取る。
- 天日干しにして乾燥させる。
- 乾燥後、オイルを塗る。
- 余分なオイルを乾いた布で拭き取る
●粉拭き(ブルーム)
革の表面が粉を吹いたような状態になる現象をブルームと呼びます。これは、オイルやロウが革の表面で固まった現象。温度や湿度の変化により革内部のオイルやロウがにじみ出ることで生じるものです。また、お手入れの際にオイルを付け過ぎたときにも発生することがあります。ブラッシングをして白い粉を払い、白さが消えるまで優しく乾拭きして取り除けば大丈夫です。
※手の汗などで黒く染み込んだ革の汚れは残念ながら、クリームなどで磨いてもきれいにはなりません。
※小さな傷や角や底の擦れで白っぽく色落ちした箇所などは、オイルを塗ることで目立たなくなります。
レザーバッグの保管方法
レザーバッグを長持ちさせるには、お手入れに加えて保管方法も大事です。使用するシーズンが終わったレザーバッグをどのように保管したらいいのか、解説します。
●レザーバッグを保管する前には
レザーバッグをクローゼット等へ保管する前には、革のお手入れを行い、バッグの中やポケットの中のごみを掃除しておきましょう。
●レザーバッグの保管に適した場所
直射日光の当たらない、風通しのよい場所に保管しましょう。湿気の多い場所ではカビが生えやすくなるため、ご注意ください。
●できれば置くより吊るして保管を
クローゼット等の中では、引き出しに入れたり棚に置いたりするより、ハンガーやS字フックなどに吊るして保管するのがベストです。
●長期間使わない場合のケア
クローゼット等の中に吊るして保管していても、月に1回は風通しの良いところに出してブラッシングや乾拭きをするとよりよいです。
●使うこと自体がカビ対策に
レザーバッグは使わずに保管し続けるよりも、使うこと自体がカビ対策になります。外気に晒すことでカビ菌の増殖を止める効果に。
お気に入りのバッグを長くご愛用いただくために
CLASKA Gallery & Shop “DO” オリジナルのレザーバッグを気に入ってくださった皆さまに、お手入れをしながら一層の愛着を持ってより長くご愛用いただけましたら幸いです。
いずれもガッチリとした堅いバッグではなく、カジュアルに普段使いできるバッグです。革の滑らかさや軽やかさ、使い込んでいくほどに増していく艶やかさや風合いが一番の魅力ですので、日常的に気軽にガンガン使ってご自分だけのエイジングを楽しんでいただけたらと思います。
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