HAUのたね

Vol.53 新調したお皿/気軽に羽織れるフードジャケット

写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume


前回の連載では、献立のルーティン化についてお話しをしました。
今年からはじめた新たな試みですが、献立表があることで以前よりも食事のことで悩む回数が減り、改めて小さなことでも工夫してみることの大切さを痛感しました。
もし前回の連載をまだ読まれていない方がいらっしゃいましたら、遡ってお読み頂けると嬉しいです笑。

毎日の献立が少しずつ決まってきた時にふと気付いたこと。
それは食器の問題です。
つい“素敵!”と思って2枚ずつ買う癖がある私。
我が家の食器棚は一見統一感があるようにも見えますが、いざ出来上がった料理を出すときには家族4人揃ったお皿はないので、当然2枚ずつ違うものになります。

この、ご飯が出来上がってから食卓に出すまでの数分の時間でも、どの食器にしようかと頭を悩まされていたことに気付いたのです。
その時ふと、「作るメニューが決まっているのならば、家族の人数分揃っているお皿が数種類あれば事足りるのでは?」と考えました。

ということで、次は食器の買い替えです。
献立をイメージしながら新調したお皿は、主菜と副菜が1枚にのせられるやや大き目な白いプレート。
そしてパスタやカレーなどが入るボウル型のお皿。
さらに副菜やサラダを入れるガラスの小鉢。
この3種類のお皿を迎え入れてからのストレスのないこと。

使うお皿が決まっているから作るメニューもよりイメージが湧き、さらにお皿が揃っていると食卓に統一感が出て見た目の満足感もアップ!
献立ルーティン化からの相乗効果で、さらにご飯作りのストレスが軽減されつつある今日この頃です。

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白いプレートは益子焼、ボウルは安定のイッタラ。ガラスの小鉢は倉敷のもの。

見た目以上に軽やかなフードジャケット

さらりとしたコットンリネンの生地で、着心地も軽やかなフードジャケットを作りました。

シャツカラーのジャケットも良いけれど、メンズライクな佇まい、そしてコーディネートに外しが効くなどなど...。
coat "canvas" がHAUの代表的なアイテムの一つになるように、私はやっぱりフードのついたアイテムに目がないようです、笑。

素材は、ガス焼きボイルと言われるシャリ感のある綿とリネンの混紡糸を織り上げて出来たオリジナルの生地。
自然な膨らみを感じる味わいのある風合いは、かたちにした時に空気を孕むような理想的なシルエットを生み出してくれます。

腰が隠れるくらいの安心丈にウエスト周りをカバーできたりと、幅広い体型の方に着用頂けるバランスを考えたサイズ感。
サッと羽織るだけで様になる、軽やかさが自慢のお気に入りの一着が出来上がりました。

今回は、これからの季節に相応しい、軽快でスポーティーな着こなしをご提案。
ナイロン素材とシャイニーなサックスカラーが新鮮なパンツ、 easy pants "nylon" を合わせれば、思わず足取りが軽くなってしまう、ほんのりと洗練されたアクティブスタイルの完成です◎

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アイボリーとシャイニーなサックスカラーの組み合わせ。 淡いコーディネートを黒のスニーカーでキュッと引き締めます。

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ジャケットは、アイボリーとニュアンスのあるブラックの2色になります。

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フードジャケットの裾に通した紐で、シルエットを変えることも出来ます◎

<< 今回紹介したアイテム >>
working jacket "hood"
tops "comfort" 2
easy pants "nylon"

*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。


Profile
藁谷真生 Mao Waragai

デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes


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