HAUのたね

Vol.52 毎日の献立のこと/工夫の詰まった定番パーカー

写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume


突然ですが、皆さん毎日の献立に悩むことはありませんか?!
毎日どころか子供の学校の長期休暇が始まるとちょっとしたパニック状態になる私...。
気付けば夕飯の支度と同時に何食分ものご飯を作っていることもしばしばです。

雑誌などでも 「お役立ち! 1週間の献立レシピ」 などのキャプションが目に飛び込んでくることの多いこと。
私も一時期は、手帳やアプリを利用して翌週の献立を書き込んだりなど、これまで様々な試行錯誤を繰り返してきましたが...。
結局はメニューを考えることに予想以上の時間が割かれてしまい、本末転倒の結果。

これは抜本的な改革が必要なのではと思い、今年から試してみた方法が 「メニューのルーティン化」 。
今のところストレスなく続いているので、今回はそんな我が家の献立改革についてをご紹介します。

実践しているのは、作るメニューを週毎ではなく、曜日毎に決めて、毎週それを繰り返すという方法。
麺類、丼もの、メイン+副菜などのカテゴリーを、まずはバランスよく曜日に振り分けた後に具体的なメニューを書き出し、それをルーティン化するという仕組みです。

事前にメニューが決まっていれば、毎週の買い物もある程度限られたものだけで済みますし、今日のご飯は…と余計なことを考える時間もなくなるのでとてもおススメです。
あれこれと作ってみたい気持ちもありますが、それはもう少し自由な時間が増えてからで良いかなと。
今の自分にとっては、気持ちに余裕をもって過ごすことを優先したいので、しばらくはこの方法を実験的に続けて行きたいと思います。

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ちょっとしたメモで今までのお悩みが解決◎  メニューに飽きがきたら時々見直しを入れようと思います。

ありそうでなかった! をかたちにしたスウェットのジップパーカー

昨年の春に販売スタートして以来、多くの方に共感を得ていただいているジップパーカー。
シンプルなアイテムだけに、生地や仕様、サイズ感へのこだわりと想いが、商品を通して皆様にきちんと伝わっているようで嬉しい限りです。

私の持っていたパーカーはいわゆる肉厚のヘビーウェイトな生地で、見た目もしっかりとしたメンズライクなもの。
年齢を重ねるにつれてもう少し軽さが欲しかったり、肩周りがごわつかなかったり、洗ってもすぐに乾きやすいものが良い...などなど、パーカーへの理想が膨らむ中、思い描いていた素材との出会いにより、念願叶ってようやく理想のパーカーが出来上がりました。

そしてシンプルなアイテムだからこそ一番こだわった点がフロントジップの仕様。
閉めて着たいけど腰回りがきつくて閉められない、丈の長いインナーを重ねた時に見える裾口からのバランスをよくしたい、という悩みに応えるべく、通常1つが一般的なスライダーをもう一つ加えて上下2つに配置。
それにより、裾口の開閉を可能にしました。

そして今回このパーカーに合わせたボトムは、この春からスタートするブランド、 「āta」 のナイロンパンツ。
天然素材とはまた雰囲気の違うスポーティーな生地で作ったアイテムを組み合わせることによって、春が待ち遠しい軽やかなコーディネートが新鮮です。

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裾口から覗くピンクのインナーもポイント◎ 丈の長いインナーを重ねてもバランスよく着用頂けます。

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ātaのナイロンパンツはライトグレーとチャコールの2色をご用意。 身長の低い私は裾を一つ折り返して履いています。

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何通りもの着こなしが楽しめるパーカーは、 季節の立ち上がりに揃えておくと便利なアイテムです。

<< 今回紹介したアイテム >>
zip parker "2way"
◎ pants 1. ライトグレー / チャコール
turtleneck "frais"
SHOES LIKE POTTERY [LOW] / ブラック モノクローム

*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。


Profile
藁谷真生 Mao Waragai

デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes


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