HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
ちょうど一年前の連載では、「やりたくないことリスト」を作りました!という内容を書かせていただきました。
お陰様で見事ほぼクリアできたため、今年は逆に「やりたいこと100リスト」を書き出してみました。
(アプリなどもあるので気軽に取り組めますよ。)
もちろん欲しいものや行きたいところなどもそうですが、100個リストを書くとなると...
「玄関の床を毎日拭く」「週末は夫婦で神社にお参りに行く」など、日常で埋もれがちな些細なこともリストに上がってくるので、習慣化したいことを書き出してみるのもオススメです。
その中に、「玄関収納を整えたい」というリストも。
どこのご家庭でも、子供が日頃から使う荷物の置き場に悩んでいる方は多いかもしれませんが、我が家もそのうちの一人。
先日気になっていた近所のリユースショップにふらっと行ってみたところ...。
ここにリュックやランドセルを置いたら可愛いだろうな!とイメージが膨らむ切り株のスツールを発見!
この出会いによって早速一つリストをクリアすることが出来ました。
具体的にこういうものが欲しいという目的を持って過ごしていると、アンテナが張っているせいかあまり失敗なく欲しいものに出会えるチャンスが多くなってくるのでは?!
こういう理由でつい色々なものを買ってしまいそうではありますが...笑。
さりげない光沢感のある綿サテンの生地で、袖にたっぷりとギャザーの入った可憐で上品なノーカラーブラウスを作りました。
素材は80サテン。
洗いこみながら染色し、タンブラーでふっくらと仕上げたナチュラルな風合いの生地は、柔らかく肌ざわりのよい、繊細な雰囲気に仕上がりました。
オケージョン用としてかたちしたこのブラウスは、袖にボリュームがあるものの、生地が柔らかく薄手なため、ジャケットの下に着ても袖がかさばらない点も嬉しいポイント。
シルエットは、ボリュームのある袖と相性の良いシンプルな A ラインに仕上げました。
今回は、新作の pants "side tuck" とのセットアップをご提案。
どちらも素材の表情が近いため、異素材でありながらも相性は抜群!
この春特別に作っていただいた、グングルパーマンさんによる遊び心のあるブローチをプラスすれば、かしこまりすぎない少し個性的な雰囲気のオケージョンスタイルの出来上がり◎
小物次第でグッとイメージが変わるブラウスは、普段の装いにも是非取り入れていただきたい一着です。
個人的にはサロペットのインナーに合わせても素敵かな〜と思います。
<< 今回紹介したアイテム >>
◎ blouse "plume"
◎ pants "side tuck"
〇 この連載でご紹介したgungulparman(グングルパーマン)さんに作っていただいたブローチは、クラスカオンラインショップにて2月に販売開始予定です。
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
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