堀井和子さんの「いいもの、好きなもの」
写真・文:堀井和子
以前、カメラマンの公文美和さんからいただいたバースデープレゼントのパズル。
5.5cm角の透明アクリル材のピース8枚を組み合わせると恐竜に。
明るい緑の色と、ガラスとは違う質感が、少しユーモラスな恐竜の雰囲気によく合っています。
半透明のプラスチックの収納ケースも、簡素でカッコいい。
いっぷう変わった不思議なトモダチみたいなパズルです。
左に開いてあるのは、Liza Donnelly の絵本 “DINOSAUR DAY” 。
最後の GLOSSARY (用語解説)のページで、恐竜の種類が紹介されています。
建築中のビルの屋上には、あらゆる資材や道具が散らばっていますが、鉄筋で仕切られた様子が、パズルみたいに見えます。
細い線状の金属のシルバー、足場の板のベージュ、ホースの白、ロープのグレー、見ているうちに、それぞれが美しい構成のアートに思えてきました。
無造作に置いた物のはずなのに、あちこちに、おやっと刺激を受け、魅きつけられるのです。
外苑前駅から表参道に向かう青山通り沿いの街路樹はトチノキでしょうか。
マロニエとトチノキの見分けかたは、なかなかむずかしいです。
4月末、円錐形に咲く白い花が颯爽とした様子で目立っていました。
ベニバナトチノキの花の紅い色も、初夏の緑の葉の間に見ると、ハッとしてしまいます。
先日、オニツカタイガーのスニーカーを購入しました。
足先の幅、踵の支え具合、ソールなど、長く歩き続けても足の負担が少なく、私の足と歩きかたに合っている気がして、ここ数年ずっと、濃紺のラインの MEXICO 66 SD を履いています。
雨の日も滑りにくく、靴下が濡れることもないので心強いです。
いつもと違う色、白のベースに明るめの緑のデザインの MEXICO 66 SD を見つけ、迷わずに決めました。
オニツカでも、他のソールを使ったタイプはフィットしなかったので、スニーカーを選ぶ時は、一番初めにソールをチェックします。
スニーカーが好きで、いろいろなメーカーのいろいろなタイプを履いてみましたが、年齢によって(足の状態によって)、その時着たい服の傾向によって、合うスニーカーが変わりますね。
今は、先の細い尖ったデザインや、重量感のあるタイプではなく、私の足がストレスなく楽しく動けるタイプを。
Profile
堀井和子 Kazuko Horii
東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家として、レシピ本や自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍や旅のエッセイなどを多数出版。2010年から「1丁目ほりい事務所」名義でものづくりに取り組み、CLASKA Gallery & Shop "DO" と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行う。
CLASKA ONLINE SHOP でのこれまでの連載
> 堀井和子さんの「いいもの」のファイル (*CLASKA発のWEBマガジン「OIL MAGAZINE」リンクします)
> 堀井和子さんの「いいもの、みつけました!」