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HAU 2022 Autumn & Winter collection
Dish and Clothes

写真:清水奈緒 スタイリング:伊東朋惠 モデル:木村舞輝(étrenne) ヘアメイク:KOMAKI 編集:落合真林子(OIL MAGAZINE / CLASKA)

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人と人とのコミュニケーションも時代と共にかたちを変え、様々なものが便利に進化し、効率化していくわたしたちの生活。ゆったりとした時間の流れや本来の人間らしさが希薄になりつつある今だからこそ、暮らしそのものを改めて見つめ直そうと考えるようになりました。
そんな時ふと目にしたのが、アメリカの古き良き農村風景を描き続けた画家 グランマ・モーゼスの作品。そこに描かれていたのは、決して華美ではない、自然本来の恵みや豊かさが伝わる賑やかで幸せ溢れる暮らしでした。
今回は、そんなささやかな日常の風景からインスピレーションを得た牧歌的で温かなコレクションを展開しています。

――HAU デザイナー 藁谷真生


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HAU(ハウ)
デザイナーに藁谷真生を迎え、 CLASKA 発のアパレルブランドとして2019年春にスタート。コンセプトは 「日常の中の非日常」。日々の暮らしの中で気負えずカジュアルに着られるものでありながら、身に纏うことで気分が高揚する大人の女性のための日常着をお届けしています。
つくる人」Vol.9 藁谷真生(HAU デザイナー)|OIL MAGAZINE
Instagram @hau_clothes


横棒 HAU【2022AW】

HAU【2022AW】

同素材(ウールリネン)のジャケットとスカートを合わせてセットアップに。 身幅と袖周りにゆとりを持たせたジャケットは、 かっちりとした印象になりすぎず、 ジャケット初心者にもおすすめ。 ほどよくボリュームがあるタックスカートが全身のバランスを綺麗に見せてくれる。

ジャケット:Jacket “idyllic” / チャコールグレー 、スカート: skirt “idyllic” / チャコールグレー 、中に着たシャツ:stand collar shirts “noble” / アイボリー、その他スタイリスト私物

HAU【2022AW】

ワークウエアからヒントを得た、ボーイッシュなサロペットパンツ。 足のラインを拾わないリラックス感のあるシルエットが、大人っぽさを演出する。 ベビーアルパカの糸を使ったニットカーディガンを合わせて、ビッグシルエットなスタイルに。 ジュエリーや小物で遊び心をプラスするのもオススメ。

トップス:tops “thermal” / ホワイト、ボトムス: ssalopette pants "harvest" 、上に羽織ったカーディガン:knit cardigan “baby alpaca” / チャコールグレー

HAU【2022AW】
HAU【2022AW】

フォーマルライクな空気感を日常に。 一年中快適に着用できる素材(サマーツイル)のAラインワンピースは、 合わせるアイテムによって様々な表情を楽しめる便利な一着。 小さなケープのようなネックウォーマーを重ねると、ほんのり遊び心を感じる絶妙なバランスに。

ワンピース:one piece “tidy”、 中に重ねたトップス:tops cotton “waffle” / チャコールグレー 、 ネックウォーマー: neck warmer “cape” / グレイッシュブラウン

靴下:socks “rug” / ブラウン、 ネックウォーマー:neck warmer “cape” / ベージュ、 その他スタイリスト私物

古き良きアメリカンダイナーの制服のような雰囲気を纏った、 クラシカルなワンピース。 ほんのりツヤ感のある素材を使用しているので、 カジュアルになりすぎないところもポイント。 一枚でさらっとシンプルに着るのはもちろん、 下にボトムスを重ねて着るのも◎。

ワンピース: one piece “classical dot”、その他スタイリスト私物

ワンピースの上に、 コクーンシルエットのコートを羽織って。 可愛らしさと上品さを兼ね備えたガウン感覚で着られるコートは、 軽くて暖かいメルトン生地を採用。

ワンピース:one piece “classical dot”、 コート: coat “shaggy”、 帽子:basque beret / ライトグレー、その他スタイリスト私物

HAU【2022AW】

HAU【2022AW】

羊毛ウールを編み立ててつくったジャケットは、 身体をふんわり温かく包み込んでくれる着心地の良さが自慢。 ゆとりあるサイズ感なので、 中に厚手のトップスなどを着こむことも可能。 大きな襟がポイントのブラウスを合わせてインパクトのあるカジュアルコーディネートに。

ジャケット:jacket “sheep” / アイボリー、 ブラウス:blouse “collier” / ホワイト、 ボトムス:denim pants "tapered"、 その他スタイリスト私物

HAU【2022AW】

今季のコレクションテーマの世界観を象徴する一着は、 冬の定番「ノルディックセーター」を HAU の視点でアレンジしたもの。

ニット:knit tops “nordic” / ベージュ

程よくコンパクトなニットに、 ボリュームのあるスカートを合わせたメリハリのあるコーディネート。 ニットは襟付きなので、 程よい “きちんと感” が出るのも嬉しい。

ニット:knit tops “nordic” / ブラウン、ボトムス: skirt “idyllic” / チャコールグレー 、 靴下:socks “rug” / アイボリー、 その他スタイリスト私物

滑らかで上質なウールフラノの生地を使ったAラインのワンピースは、 日常にはもちろん少し背伸びしたい日にもおすすめ。 同系色のブラウスを合わせて大人っぽく。

トップス:blouse “collier” / ブラック、 ワンピース:one piece "harvest" 、その他スタイリスト私物

“ファーマー(農夫)”をイメージしてデザインしたコート。オーバーサイズなつくりなので、インナーの調整次第で秋口から春先まで長い期間着用できる。ベルトでウエストマークをすれば、クラシックな装いに。

コート:coat “farmer” / ブラック 、ワンピース: one piece “classical frill” 、 ベルト:belt “noir”、その他スタイリスト私物

HAU【2022AW】

HAU【2022AW】

丸襟の先にあしらったフリル、胸元にあしらった小さくて白い丸ボタン。クラシカルで甘いディティールをぎゅっと詰め込んだワンピースは、ほんのりツヤ感のある黒の生地を使用したことで、甘すぎない大人な印象の一着に。

ワンピース:one piece “classical frill”、その他スタイリスト私物

寒い時期の温度調整に便利なウール素材のベストは、前部分が開く遊び心のあるデザイン。ボトムスのデザインによって様々な印象を楽しむことができる “使える” 一着。シンプルな着こなしに少しの変化をつけてくれるヘリンボーン生地のパンツを合わせて。

ニットベスト:knit vest “lap”cashmere wool / ベージュ 、 トップス:tops “thermal” / ホワイト、 ボトムス:pants “farmer” / ブルーグレー、その他スタイリスト私物

イタリア・ミラノを拠点とする機能中綿素材メーカーの老舗であるサーモア社の「EvoDown」という中綿を使ったカジュアルな佇まいのコート。アウトドア色が強すぎず、日常着からお出かけ着まで幅広い着こなしに馴染む理想的な一着。

コート:inner cotton coat “warm” / チャコールグレー、 その他スタイリスト私物

左から順に)コート:coat "melton" / ライトグレー、 靴下:socks “rug” / ブラウン、帽子: basque beret / ホワイト 、コート:coat “farmer” / ブルーグレー 、ネックウォーマー:neck warmer “cape” / ベージュ、ニット:knit tops “nordic” / ベージュ、その他スタイリスト私物

HAU の全アイテムはこちらからご覧いただけます。

2022年9月9日 公開