左右両側に注ぎ口の付いた、工房アイザワの小ぶりなミルクパン。
木目が美しい持ち手のキュっとあがったラインが特徴的で、握るにも持ち運ぶにもちょうど良いかたちです。
左右どちらからでも注げて使い勝手の良い両口。ちょっとした料理や、1〜2人分のミルクを温めるのに便利で小回りがきくサイズです。
底に「工房アイザワ」の刻印が入っています。
たっぷりのミルクでカフェオレやミルクティーにはもちろん、2人分のお味噌汁やスープ用にもちょうどいいサイズです。
さまざまにご活用いただけます。
世の中には多種多様なやかんが出回っている。が、いざ好みのものを探そうとするとなかなか見つからない。まして日本製で、などと考えようものなら絶望的に選択肢が少なくなる。諦めかけていたとき突如私の目に飛び込んできたのがこちら、工房アイザワのストレートケトルである。
細くてシャープな注ぎ口とすっきりした寸胴型のボディ。飾り気のないシンプルなケトルだが北欧デザインのような洗練された雰囲気がある。もちろん形には理由がある。細い注ぎ口は注ぎやすさとコーヒーのドリップを意識して設計されているから。寸胴型のボディは洗いやすく、フラットな底面はIHを考慮したもの。機能性が導き出したデザインなのだ。
同じ工房アイザワの製品にもう一点紹介したいものがある。それがステンレスボディの両口付ミルクパン。特に目を引くのが樫の木（※仕様変更され現在はホワイトアッシュ）をくりぬいて作られた持ち手。独特の丸みを帯びた造形に思わず手を触れたくなる。持ちやすく手になじむという使い勝手と人の感性をくすぐるフォルムとが見事に合致。コストや生産効率ばかりを考えていては生まれない美しさがそこにある。
現代的なデザインのキッチン道具だが、ストレートケトルは発売から既に10年以上、ミルクパンに至っては25年以上経っている共にロングセラー製品。一体どんなデザイナーに依頼したのかとメーカーに訊ねると、なんと現会長と相談役のお2人だという答え。会社を牽引してきた人たちが自ら愛情と情熱を注いでこういった製品を開発しているなんて嬉しくなる。
「道具は機能性と美しさを兼ね備えていなければならない。そのために必要な作業は装飾性を削ぐこと。削ぐことによってモノに生命を吹き込む」という工房アイザワのモノづくりの哲学がまさに体現されたケトルとミルクパン。日常の道具だからこそ機能的で美しくあってほしい。そのお手本のような2品ではないだろうか。
CLASKA Gallery & Shop "DO" ディレクター大熊健郎
『Discover Japan』（�判佝納辧�Vol.26 「いま使いたい、ニッポンのいいもの」より
- 空だきはしないでください。変形の恐れがございます。
- 汚れを付着させたまま・料理を入れたままで長時間の放置はお避けください。錆の原因となります。
- ご使用後は水気をよく拭き取り乾燥させてお使いください。
