
手頃で親しみの湧く現代の九谷焼を提案している「KUTANI SEAL」から、可憐な小鳥の菊小鉢のご紹介です。

模様は上出長右衛門窯 六代目の上出惠悟さんによるもの。

お醤油皿・薬味皿などとしてのほか、アクセサリー置きにも。小さく愛らしい器です。

割烹食器や茶陶などを手掛ける上出長右衛門窯は、明治から続く九谷焼の窯元。若き六代目である上出惠悟さんは、朴訥な人柄の中に才気を秘めたとても雰囲気のある人。元々美大で油画を専攻していた惠悟さんは、九谷焼を使った現代芸術家としても活躍されています。
惠悟さんの作品を最初に目にしたのは、実は焼物ではなく、ある老舗酒蔵のお酒のラベルに描かれていた絵。干支を描いたラベルの絵のタッチや色使いはまさに軽妙洒脱という表現がぴったりで、純日本的なモチーフを描きながらも軽快で現代的な感覚が伝わって来ました。その惠悟さが描いた絵を転写の技術を使ってうつわにプリントしたのがクタニシールです。
クタニシールは上出長右衛門窯と日本のものづくりをプロデュースする丸若屋が立ち上げたブランド。手軽に九谷焼のエッセンスを楽しめるシリーズです。この菊小鉢には、兎や紙風船といった上出長右衛門窯でもおなじみの文様から、子猫や蝶など惠悟さんならではのセンスとユーモア溢れる絵柄が揃います。豆皿を集めるような楽しさがあるうつわです。
CLASKA Gallery & Shop "DO" ディレクター大熊健郎
『いま使いたい、ニッポンのいいもの』(枻出版社)より