HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
元旦の地震による被災地の復興をお祈りするともに、一日も早く平穏な暮らしが戻ることを願っております。
今年はブランドスタートから早いもので6年目。 皆さまに支えられてここまで続けられたことに改めて感謝を申し上げます。 今年も自分の感覚を大切に、身に着けることで気分がちょっと上向きになったり、ほっと安心できるような服作りを心掛けてまいります。
さて、我が家のお正月。 今年も恒例の嫁、3姉妹の手作りおせちが実家に集合しました。 今回は義理の母が既成のおせちを少し準備してくれたお陰で私は黒豆と彩り寿司のみに◎ 昨年まではご飯ものはキンパを作ってましたが、今年はちょっと手抜きをして、簡単で一気に華やかさが増す彩り寿司を作りました。
作り方はとっても簡単。市販の味付けいなりを準備し、その中に酢飯を半分ほど。その上にお好みの具材(今回は錦糸卵、いくら、えび、絹さや)を入れて完成です。
絹さやをキュウリにしたり三つ葉にしたりと冷蔵庫の中にある緑野菜でアレンジも自在。
お正月だけでなく、誕生日や節目のお料理にもオススメです。
実に構想から約一年。
新年の最初にご紹介するアイテムは、洋服以外にも視野を広げ、私自身もずっとかたちにしてみたかった念願のレインコート。
出かける日の朝、傘を持つまでとも言わないにわか雨程度の予報の時に、自転車などで傘を持つことが難しい時、そして傘だけではカバーしきれない大雨の時に。と、大事な洋服をカバーしてくれつつも、“いかにもレインコート” にならない、軽めのアウターとしても着ることの出来るものを目指して作りました。
かたちは、ブランドスタート以来定番で作り続けている coat "canvas" をベースに、アウトドアシーンでもタフに着用できるよう、サイジングやシルエット、ディティールを新たに見直し、レインコートとしての機能をプラス。 素材は撚りをかけずにふんわりと仕上げた糸を加工することで、コットンのような生地感となるナイロンタスランという生地を採用。 シワになりにくく、軽さと耐久性、撥水性にも優れているので、レインコートとしての機能は十分備わっています。
レインコートと同じ素材のミニバックもセットになっているので、コンパクトにまとめてサッとカバンの中に忍ばせるのにもちょうど良いです。
<< 今回紹介したアイテム >>
◎ raincoat & bag
◎ SHOES LIKE POTTERY [HIGH] / ブラック
◎ kurasukoto × Yuki MIKAMI トート
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes